AWSの名前も知らなかった介護士がAWS SAAに一発合格するまで
育休中にAWSの勉強を始め、3ヶ月でAWS Certified Solutions Architect Associateに一発合格した介護士の記録。勉強法と模擬試験の点数推移を綴ります。
2026年3月。
子どもが生まれ、育休に入った。
普通なら子育てに全振りして終わる期間だと思う。
でも正直、このまま介護士として定年まで働く未来が想像できなかった。
介護の仕事は嫌いじゃない。
利用者さんと話すのも好きだし、感謝されることもある。
ただ、利用者さんが亡くなれば、自分がやってきたことも一緒に消えていくような感覚があった。
もちろん介護は大事な仕事だ。
でも、自分はもっと仕組みを作る側の仕事がしたかった。
だからAWSの勉強を始めた。
その時の知識はほぼゼロ。
AWSという名前すら知らなかった。
VPNも知らない。Linuxも知らない。GitHubも知らない。
ゲームとExcel、PowerPointが少し触れる程度だった。
それでも約3ヶ月後の2026年6月、AWS Certified Solutions Architect Associate(SAA)に一発合格できた。
この記事は天才の勉強法でもなければ、最短合格記でもない。
介護士がクラウドを勉強して、一発合格するまでの話だ。
AWSを勉強しようと思った理由
きっかけは介護現場だった。
事故報告書やカンファレンス資料の作成。毎月の情報収集。同じような文章を何度も作る作業。
「これ、本当に人がやる必要あるのか?」
そう思ってAIを触り始めた。
実際にプロンプトを作り、事故報告書やカンファレンス資料の作成を効率化した。その取り組みは職場内にとどまらず、全国規模の介護学会で発表する機会までいただいた。
でも、その時に別の疑問が出てきた。
「AIってどこで動いてるんだろう?」
「企業はどうやってこういうサービスを作っているんだろう?」
そこで初めてAWSという存在を知った。
勉強開始時のITレベル
正直かなり低かった。
- VPNを知らない
- Linux未経験
- GitHub未経験
- AWS未経験
介護記録の入力やExcel程度ならできる。でもIT業界から見ればほぼ未経験だったと思う。
だから最初は本当に何を言っているのか分からなかった。
S3?VPC?Route53?
全部呪文だった。
勉強方法
メインで使った教材は2つ。
- Stephane Maarek氏のUdemy講座(全427講義)
- Jon Bonso氏の模擬試験
講義は動画を見ながら進めた。分からない単語や概念は、その都度AIに聞きながら補完した。
理解できないサービスは、介護の現場に置き換えて考えた。
例えばSQSは「申し送りメモBOX」、Kinesisは「リアルタイムでバイタルデータを流し続ける監視モニター」。
自分の言葉に変換できるまで理解を深めることを意識した。
育休中だったので、まとまった勉強時間が取れる日ばかりではない。
赤ちゃんを抱っこしながら動画を見る日もあった。寝かしつけの後に模擬試験を解く日もあった。
完璧な環境ではなかったけれど、「毎日少しでも進める」ことだけは意識していた。
模擬試験の推移
Jon Bonso模試(本番より難しいと言われる)の初回スコアはこんな感じだった。
| 模試 | 初回スコア | 2回目スコア |
|---|---|---|
| Test #1 | 53% | 92% |
| Test #2 | 50% | 93% |
| Test #3 | 61% | - |
| Test #4 | 64% | - |
| Test #5 | 70% | - |
最初は全然できなかった。
ただ、間違えた問題は必ず解説を読んで理解するまで復習した。
「答えを暗記する」のではなく「なぜその選択肢が正解なのかを理解する」ことを徹底した。
それが初回50%台から2回目90%台に跳ね上がった理由だと思う。
一番苦労したところ
意外とVPCではなかった。
苦労したのはサービス同士の使い分けだ。
例えば、
- SQSとSNSとEventBridgeの違い
- 各種GatewayやEndpointの使い分け
- ElastiCacheとリードレプリカをどう選ぶか
単語を覚えるだけなら簡単だ。でも「なぜそれを使うのか」「どういう時に使い分けるのか」を理解するのに時間がかかった。
試験問題はどの選択肢も正解っぽく見える。
「最もコスト効率が良い」「最も運用負荷が低い」という条件で答えが変わる。
そこが難しかった。
そして一発合格
結果は合格だった。

正直、試験会場を出た瞬間は実感がなかった。
AWSの名前すら知らなかった自分が、3ヶ月で合格できた。
育休中に赤ちゃんを抱えながらでも、できた。
資格はゴールではない。でも、ここまで来られたことは素直に自信になった。
合格後の話、クラウドの見え方がどう変わったかは次の記事に書く。
